サクラノコエ

「はこ きらい」

ポツリとそう言うと、いきなり理紗の体の力が抜けた。反射的に手を伸ばし、かろうじて理紗が倒れるのを食い止める。

「理紗! 理紗!」

理紗を抱き締め、訳も分からず理紗の名前を呼びながら、俺は激しく混乱していた。

なんだ?

なんだ?

なんだよ……これ。

理紗になにが起こっているのか分からない。

怖ぇ。