サクラノコエ

「理紗」

理紗の顔が見たくて、優しく理紗を呼んでみた。

しかし、自分の告白がよほど恥ずかしかったのか、理紗は俺の呼びかけには答えず、そのまま俺の胸に顔を埋めて俯いてしまっている。

「顔上げて」

「ううん」

「なんで?」

「だって……」

理由は分かっているのだが、かわいさのあまりつい意地悪に聞いてしまう。

「理~紗」

もう一度名前を呼びながら理紗の顔を無理矢理覗き込んでみた。

しかし、一向に顔を上げてくれない。