ゲームセンターを後にした俺たちは、示し合わせたわけではないが、互いになんとなく理紗の家の方へと足を向かわせていた。
今までなら全く時間など気にせず、相手のことも考えず、ダラダラ一緒に過ごしていたりした。
でも今回は違う。俺は、きちんと理紗と付き合っていきたい。
まだ一緒にいたいという気持ちは大いにあるが、厳しいという理紗の親にしょっぱなから悪い印象を持たれたくないという気持ちが、自然と俺にそうさせていた。
「今日は私の中で最高の1日だなぁ」
のんびりと歩きながら、理紗が空を見上げ感慨深げにつぶやく。
そんな理紗の言葉が嬉しくて、俺は少し調子に乗って
「これからは、もっと楽しくなると思うぞ。なんたって、俺がずっと側にいるんだから」
と、偉そうに言いながら、繋いだ手をグッと握り得意気に笑って見せた。

