サクラノコエ

3……

と、最後の1枚の撮影開始を知らせるカウントダウンが始まる。

「なぁ、最後だし、ちょっとギュッとしていい?」

理紗が気持ちを受け入れてくれたという解釈から、気持ちが大きくなってしまった俺は、タイムリミットが迫る小さな混乱に乗じていきなり大胆なことを口にした。

2……

「ギュッて……」

「こういうこと♪」

棒立ちの理紗を背後から抱き締め、ちっちゃな理紗の頭に頬を寄せる。

俺の腕の中にちょこんと収まった理紗を画面越しに目にして、理紗が自分だけの物だという実感が沸き、喜びのあまり抱き締める手に思わず力が入ってしまう。