サクラノコエ

「明るさは? ちょっと美白ぐらいでいい?」

「なに? 美白って?」

「色白に写るっていうか? まぁ、お前は元々白いから、ちょっと美白程度でいいと思うぞ」

「そうなの? じゃあ、それで」

[OK]

次! 

やっとフレームだ。結構面倒なんだな。

「好きなフレーム6個だって。いいと思うの選びなよ」

「え? どうやって?」

「これで好きなのを選んで、そのフレームをタッチしてみ」

理紗にタッチペンを手渡し、一緒に画面を見ながらじっくりフレームを選ぶ。しかし、制限時間があることを忘れていて、選んでいる途中で時間切れ。

自分たちが決めたのは6個中4個。残りの2個は機械に勝手に決められてしまった。