サクラノコエ

いつも理紗が立っている場所にいるのは、男女二、三人の高校生らしきグループ……

ん?

なんだか引っかかりを感じ、目を凝らしてそのグループをじっと見てみる。

違う!?

あれ、理紗だ。

服装がいつもと違って一瞬分からなかったが、あれは間違いなく理紗だ。

あいつ、なにやってんだよ!

また田端のときのように、だれかれ構わずいい顔して話しかけているんじゃないだろうな。

俺は少しイラつき気味にズカズカと早足で理紗の元へと向かった。

ところが、距離が近付くと

「ずっとこんなトコいて、暇なんでしょ? いいじゃん、一緒に行こうよ!」

などという、ガキのチャラけた声が聞こえ、理紗がどうやら声を掛けられているらしいことに気付く。