サクラノコエ

逆に理紗はどんな格好をしてくるだろう?

理紗は言ってしまえば、おしゃれな方ではない。

かといって、ヘンなわけでもないのだが、いつもジーンズ主体で、上は長Tとか、カットソーなんかをなんとなく着て、アクセサリー類で飾ったりもせず、とっても無難な感じだ。

元は悪くないし、スタイルだって良さそうなのだから、もう少し手を加えればいい女になるのに。

……ま、それは俺がこれから追々手伝ってやればいいか。

理紗に俺好みの服を着せるところを想像して、思わず顔がニヤケてしまう。

すっかり俺は「理紗病」にかかってしまっているらしい。

そういえば、おとといもあいつ長袖だったな。

風邪をひかないようにしているとか?

あ! 日焼け防止か!

などと、余計なことを考えている間も着実に時間は過ぎている。

せっかく早く上がったというのに、気付けば4時。

バカか俺は……

せっかくの角倉さんの好意を……

最後にもう一度鏡を覗き込み髪型や服装をチェックし直すと

「よし!」

と自分に気合いを入れクルールームを後にした。