サクラノコエ

「ごめんな。大丈夫か?」

「う、うん」

硬直している体を和らげようと、かがんで理紗の顔を覗き込みながら、頭をヨシヨシと撫でてみる。

いつも何気なく撫でていた理紗の頭。

自分の気持ちに気付いた今は、それがとても特別に感じる。

「深呼吸。深呼吸」

「う、うん」

俺に言われたとおりに、一生懸命深呼吸をする理紗の姿が愛おしい。

今まで、女に対してこんな気持ちになったのは初めてかもしれない。

ちっこい理紗。

かわいい理紗。

理紗を大切にしたい。

守ってやりたい。

だからこそ、俺は知りたい。

理紗のことを。

体のことを。