サクラノコエ

理紗。

早く来いよ。

理紗。

理紗……

今にも理紗からメールが来そうな気がしてケータイを閉じることもできず、動きのない待ち受け画面をただじっと見つめることしかできない。

[19:35]

5分過ぎた。

顔を上げ、再び辺りを見回してみる。

理紗の姿どころか、人影ひとつもない。

溜め息ばかりが漏れる。