「お疲れさまです!」
「あぁ。お疲れ」
学校が夏休みに入った次の週末、いつものように俺の休憩と田端のアップが重なった。
いつもなら面倒なこの時間なのだが、理紗といるときにコンビニの前で会って以来、俺はずっと田端と二人になれる『この時間(とき)』を待っていたのだ。
あのときは田端と理紗の意気投合でイライラしてしまい、色々なことを考える余裕がなかったのだが、家に帰って部屋で一人になって色々思い返してみると、引っ掛かることがあった。
理紗を見たときの田端の反応だ。
気のせいかもしれないけれど、あのとき理紗の方を覗き込んだ田端の表情が一瞬固まったように見えた。
田端の家があのコンビニの裏なのだとすると、小学校、中学校は、理紗とは同じ学区のはずだ。
田端は高1。
理紗は学校に行っていれば高3。
お互いに顔を知っていても不思議ではない。

