サクラノコエ

理紗は悪いことなどしていない。

理紗は俺のことを考えて、田端と話しただけ。

理紗は悪くない。

悪いのは……

俺だ。

自分のガキくさい行動に呆れて、大きなため息がひとつ漏れる。

「悪ぃ……」

俺は小さく謝ると、傷つけてしまったことを詫びる気持ちで、理紗の頭をやさしく撫でた。

理紗に見上げられ、心臓がひとつ大きな音を立てる。