「佳奈さ、藤城くんのこと好きでしょ」 ある日の昼休み、涼香がいきなりあたしに訊ねてきた。 あたしは驚きを隠せず、飲んでいたミルクティーを吹き出しそうになった。 「わっ!佳奈わっかりやす~い」 「な、なに?いきなり…」 「え?別に意味はないけど… 佳奈見てて思ったの。 佳奈は藤城くん好きなんだなって」