オカンの館

 
内海とその彼女、そして章子はスキー経験者。

ま、運動神経抜群のオレの事や。
地に足がついてりゃ、なんとかなるやろ。


そんな風に思とった。






案の定、少し滑るとコツは掴めてきた。


「フッ、フッ、フッ。やっぱりオレって天才や」


(グチャグチャに)描かれたシュプールを確かめながら、オレは呟いた。