「お母チャン白い方、連れて帰って来てくれるかなぁ…‥」 姉チャンは、窓の外を眺めながらそんな事をぼやき、しきりにオカンの帰りを待ちわびとる。 オレは神様に祈った。 どうか神様。 もぅ寝ションベンもせえへん。 姉チャンのお気に入りのスカートも、黙って履いたりせえへん。 お菓子屋でチョコ一個、ヘェかました事も謝る。 せやから、せやから、どうかオカンが黒い方を連れて帰って来ますように。