「せや。どないしよか悩んどるとこや」 オレは、めげたテレビを眺めながらオカンに言うた。 「高いんか?」 「そうやなぁ …‥ええやつやったら3、40万弱かなぁ」 「しゃあないな。ウチが買うちゃるわ」 「エ〝!?」 「ちょうど今月、定期が満期になったのんがあるねん」 「オ、オカン様、ええんか!?」 「かわいい孫の為や」 「ワァ~イッ!!」 かくしてオレらは、電気屋にテレビを買いに行く事になった。