オカンの館

 
「パパァ~ おかえじ」


だいぶん言葉がはっきりしだした我が息子。


「オー、オヤジ、おかえり」


ますます言葉に磨きが掛る我が娘。


「今日は土産、買うて来たで」

「ワァ~イ」


やっぱり喜ぶ顔はええなぁ。


「オカン! オカンの分も有るから、コッチで一緒に食べようや!」


オレは、自分の部屋におったオカンに声をかけた。