そいでも、やっぱり早よ帰っちゃらな、男手は必要や。

会社のオッサン連中に、〝新婚さん、いらっしゃぁ~い♪″と冷やかされながら、オレはその日仕事を終え、千佳子が待つ愛の巣へと帰った。

さすがにこの日は残業も丁重に断り、定時。

いっつもと違う道のりを帰るオレ。


「千佳子待っとるやろなぁ~。昨日は二人とも疲れとったから、なんにもせんと寝てもたけど、今日は…‥ウッヒョヒョ~イ」


なんて呟きながら車を飛ばした。