大安吉日。 千佳子はゲンを担いで、ええ日に挨拶したいゆうて、その日の午前中に我が家へやって来た。 いつもより厳粛なオレと千佳子とオカン。 結婚したい事をオレと千佳子が告げると、オカンはすこぶる不機嫌になった。 「うちは反対やで」 ニガ虫噛み潰したみたいな顔でオカンは言う。 「イ!?」 予想外の展開に、オレも千佳子もどないゆうたらええんか解らへん。