「奈美ッ!〝ドン、ドン、パーッ! ドン、ドン、パー″やでッ!」 そう言いながら、何故かオカンはシコを踏む格好をして、ジリジリ廊下を前進し出した。 「ドン、ドン、パーッ! ドン、ドン、パーッ!」 言葉を掛ける事も忘れたオレと義兄の前を、 「ドンドンパー …‥ドンドンパー …‥」 ひたすら連呼しながら前に後ろに、真剣な顔でシコを踏むオカン。