「へぇ。雛がこんなに感情出すなんてな。」

「雛ちゃんかっこいいー!!」

う、わ。

やっぱり少し言い過ぎた?

でもだって、いつも言われっぱなしで、むかついたし悔しかったんだもん。

でもでもでも、もう少し言い方あったかなぁ?

純先輩と馨先輩にきつい子って思われちゃったかなぁ。

少し後悔して、先輩達の顔色を伺う。

すると純先輩と馨先輩は笑っていて、会長は険しい顔。

「ほら、裕斗。」

「嫌だ。なんで俺様が。」

「ヒロがちゃんとお願いしないとダメだよっ。
それともヒロは僕達との繋がりよりも自分のプライドの方が大切なのっ?」

「そういうわけじゃ、ない、けど…。」

「けど、なんだ?」

「……………。」

空気が重くなった。

そんなつもりじゃなかった、けど。

でも引けない。

ここで引いたら何も変わらない。

ここは譲れない。