パタパタパタパタ

「もう!どこよここー!!」

夕日が差し込む長い長い廊下でヤケを起こしてるのは、あたし、上谷 雛-かみや ひな-。

本当、どこよここ。

学校探検なんてした自分にほとほと呆れる。

辺り一面準備室。

人気の"ひ"の字も見当たらない。

とりあえず、突き当たりまで行ってみよう。

小走りで突き当たりまで行ってみる。

するとそこには……。

「生徒会室?」

なんだってこんな人気のない所に?

もしかして以前のなのかな。

でも明かりがついてるし、微かに話し声がする。

もしかしたら下駄箱までの道を教えてもらえるかもしれない。

期待を抱いて生徒会室をノックする。

コンコン

「失礼しまー……。」

「「「いらっしゃいませ、お姫様。」」」

ドアを開けるとそこには美形3人組がいた――……。