「そう思うんならルールでも何でも撤廃したらいいじゃないですか。」

いちいちあたしに難癖付けなきゃやってられないわけ?

「それが出来たらいいけどな。
決まりは決まりだ。
だからこうしてお前に説明してやってるんだろう?」

むかっ。

何その上から目線。

いちいちムカつくんですけど。

「ごめんね、雛ちゃん。
でも3人で決めたルールだから……。
雛ちゃんのことはもちろんすごく大事だけど僕らの友情もすごく大事なの……。」

純先輩……。

「この決まりを破るときは金輪際俺達3人は関わりを持たないと決めたんだ。
すまない、雛。でもお願いだ。」

馨先輩まで。

どうしよう。

どうする?

二人にこんな風に言わせて。

いつもお世話になってるじゃない。

こうやってお願いされて、それを無視出来るの?

だけど。

お願いされるにしても、一番あたしに何か言わなきゃいけないのは二人じゃないんじゃない?

散々嫌味を言ってきた人間が。

自分も関係あるはずの人間が。

我関せずってどうなの?