一体どこまで行くんだ。 さっきまで俺達がいた都会の町並みとは打って変わって、今目の前には廃工場が広がる。 廃れた建物と対照的に、爛々とした目で朽木と先輩を先導する男達に、嫌な予感しかしない。 「さ、着いたよ」 ここからじゃ上手く見えないし聞こえないが、目的地へたどり着いたようだ。 二人が、重く開かれた扉の中に入っていく。 俺と擁一郎、来琉さん愛琉さんは黙って見ておくことしかできなかった。 .