忘れたくない




「雪沢はさ家どこなの?
おくってくよ」


「ありがとう
この手帳によると
この地図の赤い丸の
所らしいよ!」




雪沢は自分の新しく
引っ越した家さえも
忘れてしまうんだ...





たわいのない会話をしながら
雪沢の家にむかう


俺の横で少し小走りになっていた
雪沢に歩く早さを合わせて
ゆっくり歩いていく