くだらない。そんなものをおれの夢と一緒にされてたまるか。おれは全てを捨て、両親と縁を切ってまで夢を追ってるんだ。それを一緒にされてたまるか。
グラスの中身を一息に飲み干し、立ち上がった。その瞬間、体が大きく右に傾き、慌てて椅子の背もたれに手をついた。頭はハッキリしているが、体には相当酔いが回っているようだった。
勘定を済ませ、外に出ると寒風が睦也を襲った。いくら暖冬とはいえ、十二月のこの時間はさすがに冷え込む。着の身着のままで飛び出してきた睦也は、黒のトレーナー一枚に、ジーパンを穿いているだけだった。あのときは怒りで我を忘れていたため、寒さも気にならなかったが、この時間の寒さは、怒りでどうにかなるものではなかった。
仕方ない、帰るか。
そう思った次の瞬間、その案は却下された。
グラスの中身を一息に飲み干し、立ち上がった。その瞬間、体が大きく右に傾き、慌てて椅子の背もたれに手をついた。頭はハッキリしているが、体には相当酔いが回っているようだった。
勘定を済ませ、外に出ると寒風が睦也を襲った。いくら暖冬とはいえ、十二月のこの時間はさすがに冷え込む。着の身着のままで飛び出してきた睦也は、黒のトレーナー一枚に、ジーパンを穿いているだけだった。あのときは怒りで我を忘れていたため、寒さも気にならなかったが、この時間の寒さは、怒りでどうにかなるものではなかった。
仕方ない、帰るか。
そう思った次の瞬間、その案は却下された。


