睦也が危惧していた、二人の間に立ちはだかる開かずの扉は、思い過ごしではなく、実際に存在していた。そしてその輪郭が、おぼろげながら見えてきた。
だが、なぜ優は睦也と付き合ったのだろう? それはまだ問うべきではない。いつかこの疑問も、解ける日がくる。
「ごめんね、急にこんな話して。せっかくの気分が、台無しだよね」
そう言って笑って見せた優のことを、心から愛しいと思った。
「そんなことないよ。話してくれて、ありがと」
「この話したの、睦也が初めて」
そう言う表情は、どこかスッキリしていた。この華奢な体で、心で、この十年間一人闘ってきたのだ。そう思うと、勝手に口が動きだしていた。
だが、なぜ優は睦也と付き合ったのだろう? それはまだ問うべきではない。いつかこの疑問も、解ける日がくる。
「ごめんね、急にこんな話して。せっかくの気分が、台無しだよね」
そう言って笑って見せた優のことを、心から愛しいと思った。
「そんなことないよ。話してくれて、ありがと」
「この話したの、睦也が初めて」
そう言う表情は、どこかスッキリしていた。この華奢な体で、心で、この十年間一人闘ってきたのだ。そう思うと、勝手に口が動きだしていた。


