睦也は、賢介と飲んだ夜に見た、微かな光を求め彷徨っていた。そこは街灯一つない真暗な獣道。天を仰いでも、無限の闇が広がるだけの。その道を手探りで這っていた。その光が何なのかは分からない。だが、それこそが前へと進むための最後のワンピースとなることだけは、確かだった。
どれくらいの時間が経っただろう? 五分なのか、一時間なのか、その真暗な獣道には、時間の概念すらなかった。睦也はひたすらその道を這いずり回っていた。一切の光もない世界を彷徨っている内に、一つひとつ感覚が奪われていく。視覚が、聴覚が、嗅覚が、触覚が……。
どれくらいの時間が経っただろう? 五分なのか、一時間なのか、その真暗な獣道には、時間の概念すらなかった。睦也はひたすらその道を這いずり回っていた。一切の光もない世界を彷徨っている内に、一つひとつ感覚が奪われていく。視覚が、聴覚が、嗅覚が、触覚が……。


