睦也は、自らの下した決断が正しかったのか、正しかったとして、この心の空洞を埋めるものは何なのか、それを求めて彷徨っていた。だが、それらが道端に転がっている訳もない。それは分かっていた。睦也は、自分の心の中を彷徨い、その何かを探し求めていたのだ。