「お婆ちゃんが、私たちをもう一度、引き合わせてくれたのよ」
「そんなことのために婆ちゃんが命を張ったとでも言うのかよ!」
「私は、そう信じてるの」
 祖母との最後の会話を思い出す。久々に元旦に帰り、両親に顔を見せるよう言われたことを。その場では分かった振りをしたが、実際、睦也はそうしていただろうか? 答えは、きっとノーだ。だとしたら、祖母は本当にそんなことのために……。
「頑張ってるみたいね。賢介君のお母さんから聞いたわ」
 何だよ今更、そう思ったが、黙ったままコップの中身を飲み干した。