睦也は連休初日、祖母へ電話を掛けた。お盆に顔を見せることが出来ないことの、謝罪のために。
「睦也かい。お盆中はいつくるんだい?」
その嬉しそうな声が、胸を揺らした。
「そのことなんだけど、……バイトとバンドで、休みが取れなかったんだ」
受話器越しでも、その落胆の様子が窺えた。
「そっかい、ならしょうがないね。優さんは元気にしてるかい?」
元気だよ、睦也は呟くように答えた。沈黙が流れたような気がした。それは、祖母に全てを悟られたような気がしたからだ。
「お正月は帰ってこれるんかい?」
帰ってこれるんかい、その言葉が心に響いた。睦也にも帰る場所はあったのだ。
「うん、正月には必ず帰るよ」
「お前のお父さんもあんなことがあって、大分気落ちしてるから、たまには元旦に帰ってきて、元気な顔を見せてあげな」
睦也は一瞬の間を置いて、分かった、と答えた。
「じゃ婆ちゃん、これからバイトだから。今回はごめんね」
あんまり無理すんじゃないよ、正月には帰ってきな、その声を最後に、受話器は置かれた。
「睦也かい。お盆中はいつくるんだい?」
その嬉しそうな声が、胸を揺らした。
「そのことなんだけど、……バイトとバンドで、休みが取れなかったんだ」
受話器越しでも、その落胆の様子が窺えた。
「そっかい、ならしょうがないね。優さんは元気にしてるかい?」
元気だよ、睦也は呟くように答えた。沈黙が流れたような気がした。それは、祖母に全てを悟られたような気がしたからだ。
「お正月は帰ってこれるんかい?」
帰ってこれるんかい、その言葉が心に響いた。睦也にも帰る場所はあったのだ。
「うん、正月には必ず帰るよ」
「お前のお父さんもあんなことがあって、大分気落ちしてるから、たまには元旦に帰ってきて、元気な顔を見せてあげな」
睦也は一瞬の間を置いて、分かった、と答えた。
「じゃ婆ちゃん、これからバイトだから。今回はごめんね」
あんまり無理すんじゃないよ、正月には帰ってきな、その声を最後に、受話器は置かれた。


