「おれも今日まではずっと太輝と同じ気持ちだったよ。何も手につかず、ボイトレもサボってた。でも今日、彼の歌声を聴いて完敗だと思った。悔しかった。その悔しさが、デビュー出来なかったことを上回った。それに、自分の甘さにも気付けた。デビューさえ出来れば売れるんだ、そう思ってたけど、そうじゃないんだよな。そこからが本当の勝負なんだよな。おれらはまだ勝負の舞台にも立ってなかった。ならば、ヒロポンさんの言うように、凹んでる暇も、立ち止まってる暇もないって、吹っ切れた」
さすが賢介、秀樹とは違う。そして三人の視線が睦也に集まる。
話すしか、なさそうだ……。どうしてこいつらには、隠しごとの一つも出来ないのだろう?
内心でそう愚痴りながら、睦也は奈々との一件を話しだした
さすが賢介、秀樹とは違う。そして三人の視線が睦也に集まる。
話すしか、なさそうだ……。どうしてこいつらには、隠しごとの一つも出来ないのだろう?
内心でそう愚痴りながら、睦也は奈々との一件を話しだした


