「彼らと君たちの、一番の違いはなんだと思う?」
「グループと一体感です」
 睦也は口を開いた。
「そのとおり。プロなんだから、何て思っちゃダメだよ。君たちもそこを目指しているんだから。演奏技術は練習すれば誰でも上達する。でも、みんながプロになれる訳じゃない。その差は何か。君たちを呼びだしたのは、その差を知ってもらうため。その差は分かったね? 君たちはこれから、あのグルーブが、一体感が、どうやったら出せるか、自分たちの力で見つけなくてはならない。これは教えたからといって身に付くものではない、自分たちの体で感じて覚えるしかないの。ヒントは、イメージと、フィーリング」
 そこまで言うと、ヒロポンはグラスの水で喉を潤した。