「新規のお客さんを増やすために考えたんですけど、レコード店にデモテープを置かせてもらうのはどうですか? もちろん無料で。タワレコとかHMVとか、大きいとこは無理でも、インディーズ中心に扱ってる店や、小さなお店なら置かせて貰えると思うんですけど」
「でもどうやってその店を探すんだよ?」
太輝の質問に、待ってましたとばかりに秀樹は答えた。
「おれと太輝さんで、足を使って探すんですよ」
太輝は一瞬渋い表情をしたが、渋々了承した。捨て台詞を残して。
「肝心のデモテープはどうするんだよ?」
「無料で配布する訳だろ。だったら簡単なものでいんじゃないか? 音源の入ったCDと、簡単なチラシを入れれば。チラシはおれが作るから、CDはみんなで分担してコピーする、どう?」
賢介の提案に、反論の余地はなかった。太輝も秀樹も、家でCDのコピーくらいは出来る。
その日は既に九時を周っていたので、それでお開きとなった。明日からそれぞれに割り振られた作業を開始し、一つの目標へと向かい突き進むのだ。
「でもどうやってその店を探すんだよ?」
太輝の質問に、待ってましたとばかりに秀樹は答えた。
「おれと太輝さんで、足を使って探すんですよ」
太輝は一瞬渋い表情をしたが、渋々了承した。捨て台詞を残して。
「肝心のデモテープはどうするんだよ?」
「無料で配布する訳だろ。だったら簡単なものでいんじゃないか? 音源の入ったCDと、簡単なチラシを入れれば。チラシはおれが作るから、CDはみんなで分担してコピーする、どう?」
賢介の提案に、反論の余地はなかった。太輝も秀樹も、家でCDのコピーくらいは出来る。
その日は既に九時を周っていたので、それでお開きとなった。明日からそれぞれに割り振られた作業を開始し、一つの目標へと向かい突き進むのだ。


