そんな睦也とは対照的に、優は控えめな笑みを漏らしていた。夏が過ぎてもまだ残暑は厳しく、風呂上りの姿は、薄いキャミソールに太ももが露となった短パン。適度な酔いも手伝い、その姿はより一層艶めかしく映った。睦也は飲みかけのグラスをテーブルの上に置き、静かに抱き寄せた。
「ちょっと今テレビ見て……」
唇を覆ってしまえば、それ以上は抵抗しなかった。
睦也は毎晩のように優を求めた。中学時代からモデルをやっていた優は、男性経験がまったくなく、形のいい乳房が、小さな唇が、ミロのヴィーナスもたじろぐような滑らかな曲線を描く臀部が、その全てが、睦也によって奪われていった。そこには何にも勝る優越感があった。一人の女性、しかも絶大なる美を兼ね備えた女性に、消えることのない烙印を押しつけていくという優越感が。
「ちょっと今テレビ見て……」
唇を覆ってしまえば、それ以上は抵抗しなかった。
睦也は毎晩のように優を求めた。中学時代からモデルをやっていた優は、男性経験がまったくなく、形のいい乳房が、小さな唇が、ミロのヴィーナスもたじろぐような滑らかな曲線を描く臀部が、その全てが、睦也によって奪われていった。そこには何にも勝る優越感があった。一人の女性、しかも絶大なる美を兼ね備えた女性に、消えることのない烙印を押しつけていくという優越感が。


