夕飯…は食べなかった

部屋から出たくなかった


ひたすらに

携帯のストラップを
見つめていた



コンコンッ!


『まつりーん…
ご飯食べないの?
もうみんな食べたよ?』

「後で食べます…」

『そう言って
食べないんしょ?』

「………」


バタンッ…

部屋の窓の外側カラ
手がにゅっと伸びてきて
コツコツと
ガラスを叩いた




ガラッ…

「なんですか」

『今日こそ語らおぅよ★
窓辺でイイからさ♪
お互いの顔見えないし』


………



「どうせあなたには
分からないことですよ…