即位式が行われる、黄竜城 正門広場・・・ その様子を 朱雀 は一人、 少し離れた山の頂から眺めていた。 その時ふと…聞きなれない“獣”の声を耳にする。 自分が居る場所のすぐ西側… 鋭く尖った山々の切れ間に、二頭の小さく動く生き物を発見する。 長いたてがみに、頭には角、鱗に覆われたその躰 色は… “ 黄色 ”・・・ そう…… 朱雀は“その瞳”に “ 麒麟 ”を見た…。 《 “ 麒麟 ”がその姿を現す時・・・ “ 仁 ”の心を持つ 黄竜 誕生する…… 》