「・・・よってここに、
“ 黄竜 ”を受け継ぐ者…
その“証”を授ける…」
黄竜城四等官 長官
その最長老である
“ 紫扇 ”(しせん)が、
祭壇に飾られた一振りの
“剣”を、重厚な箱の中からうやむやしく取り出す。
それは、黄金造りの柄に“ 霊獣 麒麟 ”が彫り込まれた、黄竜 の
“神器”…
“ 紫扇 ”はそれを両手に持ち、勾陣 の前に歩み寄ると御前で跪き、高々と頭上に掲げ上げる。
最長老の纏う、紫に金糸の刺繍細工が“神器”と合い重なり、
剣 の輝きを一層引き立たせた。
黄色に“竜”の金・銀糸刺繍が施された衣を纏う
勾陣 は、緊張の面持ちでそれを見据えると、
“剣”を手に取った…
ズシリ・・・
手のひらに重くのしかかってくる…
それが、自分がこれから担う運命の様にも感じて…
勾陣 は、より一層の
“覚悟”を強めた。
ヒヤリと冷たさの残る柄を握る…
彫り物の凹凸が手の中で心地よく収まった。
…不思議と、思いの他
心は落ち着いていた…。
初めて見るこの景色も…初めて持つはずの、この “剣”にも…
何故か懐かしさを覚える…
そして…
勾陣 は“柄”を再度、
力強く握り締めると…
一気に鞘から引き抜いた!!
「黄竜王 万歳!!!!」
「黄竜王 万歳!!!!」
“ 紫扇 ”の掛け声と共に一斉に全員が合掌し、その場に跪き、敬礼する。
高々と掲げられた剣の切っ先が…
太陽の光を受けて輝くように反射し
今日と言う日を明るく照らし続けた…
“ 黄竜 ”を受け継ぐ者…
その“証”を授ける…」
黄竜城四等官 長官
その最長老である
“ 紫扇 ”(しせん)が、
祭壇に飾られた一振りの
“剣”を、重厚な箱の中からうやむやしく取り出す。
それは、黄金造りの柄に“ 霊獣 麒麟 ”が彫り込まれた、黄竜 の
“神器”…
“ 紫扇 ”はそれを両手に持ち、勾陣 の前に歩み寄ると御前で跪き、高々と頭上に掲げ上げる。
最長老の纏う、紫に金糸の刺繍細工が“神器”と合い重なり、
剣 の輝きを一層引き立たせた。
黄色に“竜”の金・銀糸刺繍が施された衣を纏う
勾陣 は、緊張の面持ちでそれを見据えると、
“剣”を手に取った…
ズシリ・・・
手のひらに重くのしかかってくる…
それが、自分がこれから担う運命の様にも感じて…
勾陣 は、より一層の
“覚悟”を強めた。
ヒヤリと冷たさの残る柄を握る…
彫り物の凹凸が手の中で心地よく収まった。
…不思議と、思いの他
心は落ち着いていた…。
初めて見るこの景色も…初めて持つはずの、この “剣”にも…
何故か懐かしさを覚える…
そして…
勾陣 は“柄”を再度、
力強く握り締めると…
一気に鞘から引き抜いた!!
「黄竜王 万歳!!!!」
「黄竜王 万歳!!!!」
“ 紫扇 ”の掛け声と共に一斉に全員が合掌し、その場に跪き、敬礼する。
高々と掲げられた剣の切っ先が…
太陽の光を受けて輝くように反射し
今日と言う日を明るく照らし続けた…
