バスを降りた優羽は、目眩のことなど忘れていて、 軽い足取りで校門をくぐった。 「優ー羽っ!」 すると、後ろから親友の、早川 梓がフワフワのショートボブを揺らしながら、抱き付いてきた。 「梓ー!おはよっ!」