エゴイズム☆キララ

――――10月1日



この日は朝から殆どの女性社員が浮き足し立っていた


なぜなら、忘れちゃならない鷹科要の赴任日なのだ!


何度もトイレに行き化粧をチェックする者や、通常以上に香水のきつい者



ここは高校かっ?!



突っ込みたくなる程である







「おはようございます、美亜さん」



1階のエレベーターホールで待っていると、聞き慣れた明るい声がした



「おはよう、瑠璃ちゃん」



彼女も例外ではなく、念入りにメイクを施したようだ



「ついに今日ですね」



待ってました!と言わんばかりの期待度だ



「なんか、スゴイよね」



美亜はテンションの上がったこの空気に着いて行けない気がした

いや、着いて行きたくないと思った