「だから、他の人がお婿さんになったらダメなの」



『ねっ』とでも言わんばかりに、大きく見開いた瞳がパチパチと2回瞬いた



「そうだな」






『成たりい』と希望ではなく、『なる』という確定的な言葉に、少女らしいと思い、愛おしく思えた



要は少女の頭を右手で引き寄せ、幼さの残る甘い匂いのする髪に頭を落とした




結局、将来の夢は自分で書いた物を提出したのは言うまでもないが――――…