――――仮眠程度に思っていたのが、いつの間にか深い眠りに陥り、目を覚ますと外は真っ暗だった
「ほら、起きろ」
ひとつ伸びをし、隣で寝ている美亜を揺さ振り起こした
「………んっ、あさ…?」
寝起きの悪い美亜はうっすらと目を開け、外が暗いのを確認すると、また眠り始めた
「夜だ。さっさと起きろ」
彼女を起こすのも一苦労である
しなやかに伸びをかまし
「ふぁぁぁ〜………お腹空いたー」
欠伸で潤んだ瞳をショボショボさせながら催促した
「さっきのアレが食べたーい」
『アレ』とは昼間のテレビでやっていた料理の事だろう
「食っべたーい!!」
自分で作れ!!と言いたい所だが、彼女をキッチンに入れるのは散々な結果になるのは容易に想像がつく


