エゴイズム☆キララ

そもそも要ちゃん離れをしようと決めたし、ドキドキ心臓が跳ねて恋している石川誠二の元へ行くと決めた


今のままでは居られない事も分かっている

このままがずっと続くなんて思ってもいない




美亜は左の薬指に光るリングを見遣った




きっと大丈夫


要ちゃんは幼馴染み


小さい頃から面倒見てくれた近所のお兄さん的存在





―――いつまでも甘えてられない






美亜は手にしていた洋服を段ボールへ入れると



「今日はおしまい!!」



蓋を閉め、部屋の隅へ追いやった






関係はこのまま変わらない


ただ、あたしは石川誠二の隣で

彼と一緒に歩いて行くの



それでいいんだ





もう1度指輪を見てコクンと頷いた