エゴイズム☆キララ

石川誠二はオトンとオカンの元へ旅立った


プロポーズを受けたものの何だか夢現で、報告に行くとなると彼と一緒に暮らすんだという実感がしてきた





美亜は少しずつだが、要ちゃん離れを決めた日から荷物をまとめていた


大きな物といえばベッドくらいで、あとは衣類程度だ


季節外れの洋服等を段ボールに入れていた




「半年くらいだよね………」



調度秋物の服クローゼットから出しポツリと呟いた





要ちゃんが日本に戻って来て半年

住む所がなくなって、このマンションに住み着いて半年






小さい頃から一緒に居て当たり前だった


要が寮に入ったり海外に行っていて会ってなかった時もあった


今回はこのマンションを出てしまうと、もうココには戻って来れないような気がした




「ただ引っ越すだけなんだよね」




永遠の別れではないのに、何だかポッカリと空しい気持ちになってしまった