エゴイズム☆キララ

…―――地面に落ちたバッグが振動し始め軽快な音が鳴り始めた


思い出へと旅立っていた意識が一気に現実へと引き戻され、慌てて携帯の通話ボタンを押した



『ちゃんと食べてるか?』



聞こえたのは、安心してホッとする声だった



「なーんだ、要ちゃんか」


『何だはないだろ、何だは』



ブツブツ説教が始まりそうな言葉を遮り



「今ねブランコしてるの!!」



とても明るい声で言った



寂しいんじゃなくて、ブランコしてて楽しいよって伝えたくて



「昔さー要ちゃんに無理矢理ブランコ乗せた事あったよね…あの時、あたし………」




ブランコに揺られるのが楽しくて

だから、要ちゃんにも楽しんで貰いたかったんだ


要ちゃんの言う事を聞かずに、余りに夢中になりすぎて

あたし、要ちゃんの事ブランコから……………




「美亜がブランコに額ぶつけたよな」



ブランコの鎖が品やかに揺れ、ククッと笑い声が頭上からした