エゴイズム☆キララ

美亜は注がれている紅いワイングラスを手に取り、コキュッと一口喉に通した


再び膝の上に手を添え、左手に光る指輪を右手の人差し指で撫でた



「石川さんと一緒に居るとドキドキするんです」



そしてチューする度に不整脈を起こすんです





言葉に飾りなんて要らない

そのまま、思っている通りの事を伝えればいいんだ




「石川さんの事が……好き」



…………みたい



「…です」






言い終えた美亜は頬が朱く染まる事もなく、心臓が煩く跳ねる事もなく、ただ…


ただ、安堵感が体内に広がった



「返事が遅くなってごめんなさい」



美亜が素直に謝ると



「僕は待つ事を苦だなんて思いませんから」



テーブルに両肘を付き、優しい笑みをした顔の前で両手を組んでいた



「寧ろ今は美亜さんからその言葉を貰えて、とても嬉しいですよ」



微笑んでいる黒い瞳の奥で光る鋭い視線に、少しゾクリとした