エゴイズム☆キララ

最近バタバタしていて見上げる事を忘れていた


新入社員も入ったのだから、今の季節が“春”だという認識はあったものの、桜なんて見る事なんてなかった




要の家に引っ越しして歳を1つ重ねて、見合いをして佐々木の事があって…




桜に気付けた分、気持ちに…余裕が出来たのかな






流れる雲によって弧を描いた月が隠れてしまったが、人工の明かりによって桜は照らされている


風が吹く度サワサワと枝を揺らし、擦れた花びらは散り散りに舞って行く



「お役目…ご免……か」



美亜は再び顔を出した月の下、主から遠く離れて行く数枚の花びらを見て呟いた……―――