エゴイズム☆キララ

声のする方へ首を回すと、ニッコリ顔の佐々木と資料を見ている要の姿があった



「お疲れ様です!もう終わりだと思いまして」



怖ず怖ず返答すると



「邪魔になるから戻りましょうか?」



隣に座る要に合図を送った



「ああ、そうだな」



「後は宜しくね」と佐々木の1言が添えられ、2人は会議室を出て行った






最近、妙だと思った


会議が終わる時間帯に佐々木の怒声が無かったのは、このお陰だったのか



美亜は今日、初めて事実を見た気がした


佐々木が会議に参加しているのだから、オフィス内に居ないのは当然である





それにしても何時頃からだろうか、佐々木が会議に出るようになったのは


オフィス内に佐々木の存在を感じなくなったのは


余裕が出る程、気にならなくなったのだろうか






美亜はトレーにカップ類を乗せると、窓に1番近い机に腰掛け後ろに倒れ目を閉じた



「ふああ〜」



力の抜けるような声と暖かい光を受け、このまま昼寝してしまいたいと葛藤出来る余裕があるのは、下っ端雑務の特権だ


そう思うと、満更でもないなと楽しくなった