エゴイズム☆キララ

暫く2人で抱擁に浸っていると



「ウォッホン!!あー、えーと…白石くん?」




チッ、誰だよ!ハグってる時に



美亜は心の中で悪態を付き、声の主を見ると



「か、か、課長!」



眉尻を下げた課長が痛々しい目でこちらを見ていた



一瞬、何故こんな所に課長が?



そんな風に思ってしまったが、よくよく見ると課長同様の視線を集めていた



「ははっ、はははっ……」



現実に戻った美亜は空笑いをするしかなかった



「白石くん、悩み事があるのなら何時でも相談に乗るぞ」



課長は「私で良ければ」と付け加え、美亜の肩をポンポンと叩き自席に戻って行った



「ありがとう、ござ、いま、す」



噂は課長の耳にまで届いていたのか…