佐々木はポーチからグロスを取り出し



「それより…」



一旦、言葉を止め美亜の方に顔を向けた



「恋人じゃないのに男女2人が一緒に暮らすのは可笑しいと思わない?」



急に話の流れが変わり美亜はキョトンとしてしまった





何を根拠に言っているのか分からず



「ええ、まあ…」



お馴染みの曖昧な返事を返してみた



「だったら!!」



それが佐々木の怒りに触れてしまったのか



「早く出ていったらどう?あそこは貴女の居場所じゃないでしょ」



最後に妖艶な笑みを浮かべ、佐々木は言うだけ言って出て行ってしまった