そーだ!そーだ!そーだった!!

ヤっちまったーっ!!



「やばい!こりゃやばいぞ!!」



知らず知らず心の声が表に出ていて、慌てふためく美亜を見て瑠璃が気を使ってくれるが



「大丈夫ですか?」


「ピンチだよ!!」



更にパニクるだけだった



「取り敢えず落ち着いて下さい。ね」



子供を宥めるような声色だ


どっちが年上だか、分かりゃしない



「そ、そーよね。取り敢えず落ち着いて…ふぅ〜……」



少し冷静さを取り戻した脳が働き



………………っ!!


こーしちゃいられない!!





「ごめんね、瑠璃ちゃん。あたし帰らなくちゃ!!」



説明もなしに一言だけ残し、集団から離れて急いで駅方面へ駆けて行った